うずくまって、真剣に地面を掘っている人がいると思ったら、
植物の調査員さんでした。
高知県の植物の分布を調べるために、今日は馬路を回って植物を採取しているとのこと。
話しを聞いてみると、タンポポだけでも高知県には10種類もあるそう。
しかし、「10種類なんて、少ない方。スミレなんて倍くらいありますよ。」と。
つい、タンポポはタンポポ、スミレはスミレ、と思ってしまいますが
高知だけでもそんなに広い世界があったとは。
調査の手元をのぞかせてもらうと・・
まず、新聞紙に日付と植物の名称と、調査した自分のサインを書く。
なかなか年季の入った新聞紙が出てきました。
新聞は大事にとっておいても、ついつい植物を集めすぎると足りなくなってしまうそう。
採取した植物を、挟み込む。
大事な種が飛ばないように、花が新聞紙にくっつかないように、そうーっと。
他の植物も、同じように大事に保管。
高知には他にも100人以上のボランティアの人がこうやって
地道に植物のデータを集めているそうで、
今日出会った調査員さんは、小学校の先生時代に授業で子どもたちと植物の観察をしていたけれど、知っていないと教えられない、と思い勉強するうちにどんどん詳しくなって
退職後も調査員として植物に携わっているそう。
やっていて、どうですか?と聞いてみると、
「やっぱり、おもしろいねぇ。」とにっこり。
調査を終えると、また次の場所へと出かけていきました。