ずらりと並んだ自転車、にぎやかな声。
馬路小学校の5・6年生が自然栽培の田植えの真っ最中です。
田んぼの中は子どもたちでいっぱい。
校長先生、教頭先生、クラスの先生たちも
「明日体が痛うなりそうなねー」と笑いながら植えていきます。
田んぼの中には、イモリもおれば
サワガニもいて、なかなかおもしろい。
この自然栽培のお米はモミから苗を起こしています。
ある日突然、村の彰二さんが「おもしろいもんがある」と
目を輝かせて仲間から自然栽培の苗をもらってきたのが、始まり。
以降、子どもたちの大事な行事の1つとしても根付いてきました。
草が生えないようにする農薬や、米の育ちを良くする肥料も出回り
それを使うことが当たり前になっているような今日この頃ですが、
農薬も肥料も、一切使わず育てます。
それでいて、このお米は「うまさがちがう」と食べた人を唸らせるので
自然栽培米には何かすごい力が宿っているに違いありません。
今日植えたお米は秋に収穫し、学校の給食で子どもたちが食べます。
将来、お米を植えることはないかもしれないけど
田んぼの土の感触や、おいしかったお米の甘さはきっと残るのだろうなぁと思います。
さて、さて、
働いた後はお待ちかねのお昼です。
もともとこの田んぼを作っていたむっちゃんが腕をふるってくれたようです。
「田んぼを作ってくれてありがとう。さぁ、いっぱい食べてよ」
むっちゃんのお寿司は、絶品!
おいなりや、タケノコのお寿司に
もう1個、もう1個、と手が伸びます。
この後、給食もあるけど
お寿司とゼリーをお腹いっぱい食べて帰っていきました。
「足も痛いけんど、来年もお寿司を食べてもらいたいき頑張っちょらなぁね」
この田んぼは、むっちゃんの元気にもなっているようです。