私たちの住む馬路村のある高知県東部の中芸(ちゅうげい)地域に、
嬉しい知らせが届きました。
ここ中芸地域で息づいていた森林鉄道のロードの後に盛んとなった
ゆずづくりにより育まれた景色や文化が
なんとなんと、日本文化遺産に認定されたのです!
まだゆずづくりが盛んになる前のこと、
この中芸地域には西日本最大級の森林鉄道が駆け巡り
木目の美しい魚梁瀬杉がたくさん運ばれていました。
森林鉄道の閉鎖とともに、新たな産業の光として栽培に力を注いできた
中芸地域のゆずづくりは、やがて日本一の生産量を誇るものとなりました。
森林鉄道の軌道は季節の移ろいとともに景色を彩る「ゆずロード」へと生まれ変わり
新たなストーリーが誕生しました。
ゆずとともにあった私たちの暮らしの中で
ゆずづくりによる景観と、ゆずの香り豊かな食文化が育まれました。
私たちの馬路村は人口898人だけの、小さな村ではありますが人口の半分くらいが
ゆずを育て、ゆずとともに暮らしてきました。
中芸地域をあわせると、ゆずの生産量、栽培面積、生産者、アイテム数は日本一。
森林鉄道の栄えた歴史を引き継ぎ、これから新たな道として開かれてきたゆずロードが
ますます元気で美しい原風景として育てられたらなぁと、
憧れの日本文化遺産認定という励みを胸に、頑張っていきたいと思います。