今ではゆずを通して馬路村のことを知られるようになってきましたが、
30年前は本当に名も知れぬ、よくある小さな村でした。村のほとんどが
森林だったため林業が村の主な収入源でした。しかしだんだん林業が
衰退していき、このままだとこの村で生計を立てられなくなると思いました。
しかし、「この危機を乗り超えない限りこの村を守れない、大好きな自然豊かな
馬路村と、大好きな馬路村の村民を守らなくてはいけない」その想いで
馬路村をこの先もずっと守っていくために農協として、農家として、
村民として、出来る事はないだろうかと考えはじめました。
平成7年の市町村大合併で、3,232ある市町村が1,700に減少した中、馬路村は他の市町村とは合併せず900人の村でも
頑張って行こうと、単独で生き残る選択を村民の総意で決めました。しかし、この選択の背景には先に農協の合併の話がありました。
「村民=農家」が大半を占めるこの村で、農協の組合員はこの山間部でも合併せず、単独で生き残る決心をしました。
合併を選ばなかった馬路村の人々の村民としての意識は、他とは違った力強さと団結力がありました。
馬路村には昔からゆずの木がたくさんあり、何でもゆずをかけて
食べていました。ゆずを料理に使うと味がすっきりして食欲をそそるので
みんな大好きでした。しかしその頃、日本人のほとんどの人はゆずを
全く知りませんでした。「レモンでもない、みかんでもない、このどこにも
ない、香り高い風味豊かなゆずの味は日本人を魅了できるはずだ。」と考え、
馬路村を守るためにゆずを全国に広める活動を始めました。
私たちは昔からゆずの香りを楽しみ、使い、飲んでいるのにいまだ飽きたと思ったことがありませんでした。
ゆずはこんなにも魅力があり、香りが良いのにあまり流通していないのは日本の農家が広める努力をしていないからだと考えました。
村のこと、ゆずのことを知ってもらうため、じっとしていては何も始まりません。まずはもっとゆずを知ってもらいたい、
その想いで、日本全国あちこちの物産展を回りましたが、なかなか農家の収入安定にはつながりませんでした。
日本全国の物産展を回ってもなかなか売れないのはなぜか考えました。
それは魅力が十分伝わっておらず、そもそもゆずの用途を知らないからでした。
もっとゆずを使いやすいように、この村でしか作れないような加工品を作ろう、
馬路村の村民はみんなゆずのおいしい食べ方を知っている、
その知識を活かして商品開発すれば最高においしい商品ができるはずだ。
そう考え、農協としての商品開発が始まりました。
試作品を作っては、村の子どもやゆず料理名人のおばあちゃんに試食してもらい
試行錯誤を重ねました。そうしてやっとみんなが納得するものができました。
ゆずとはちみつでおいしいドリンクができるはずだ。すぐに商品開発がはじまりました。
なかなか思うようなおいしさになりませんでしたが、多くの人から助言をもらい
試行錯誤を重ねやっとおいしいドリンクが出来上がりましたが売り上げはわずかでした。
そんなある日、村の大工が自販機で「ごっくん」を買って飲んでいるところに
出くわしました。彼らは「ごっくん」を毎日買い、飲んでいました。
ゆずに慣れ親しんだ村の人が飽きがこないのは全国でも売れる商品かも知れないと
自信につながりました。村に広告費を半分出してもらいテレビCMを始め、
だんだんと応援してくれる人が多くなり息の長いドリンクになっていきました。
私たちの商品開発への姿勢は間違っていなかったと思った、瞬間でした。
もっと多くの人に馬路村のゆずを知ってほしい、という想いで日本全国の様々な物産展をまわりましたがそれだけでは全国の人々を
ゆずで魅了するには限界がありました。誰でも見学でき、楽しんでもらえる工場を作ることでさらに馬路村のファンを増やせるのではないか。
その思いから村人1000人の今後がかかっていると言っても過言ではない馬路村最大のプロジェクトを立ち上げました。
馬路村に来てもらい、ゆずのことをもっと知って頂ける、来た人みんなが楽しくなるような「ゆずの森」という、工場ができました。
村には国道も信号もなく、全体として道は少しせまいですが、歩けば家や川の景観で山里の良さが目に入ってきます。
安田川沿いのくねくね道をしばらくのぼったところに私たちの馬路村農協の工場、ゆずの森があります。
なんにもない村ですが、のんびり四季の風を浴びにきてください。ゆずの森の近くには馬路温泉があり、宿泊もできます。
馬路村の農協で働く職従業員の多くはゆずの農家です。組合長もゆず農家です。
日々のゆずの世話の中で、農家目線そのものでゆず畑から品質向上を目指しています。
自然のエネルギーを存分に利用し、土づくりから収穫まで、香りの良いゆずを食卓に
届けたい一心で励んでいます。「香りのえいゆずが出来たら嬉しい」と農家として
当たり前ながら大切な想いを共有し、最高のゆずをつくっています。
ゆずを原料として売ってほしいという商談も多くでましたが本物のゆずの香りまで
加工される危険がありました。私たち農協が目指すのは、ただ売れる商品ではありません。
農家の生活をこの先ずっと守るため、本物のゆずの香りを全国の食卓に届けるため、
ゆずづくりから販売まで行っています。いつまでも村の豊かな自然と暮らしが
続いてほしいと願うとともに、農協としてその営みを守る使命もあります。
馬路村のゆず本来の香りを味わっていただきたいから、香料不使用。
馬路村でとれる香り高いゆずの香りをそのままお届けすることにこだわっています。
ゆずに嘘をつかず一切の妥協のない商品づくりをしています。
本物のゆずの香りと味を届けるべく、胸を張って取り組んでいます。
私たちが商品づくりで一番大事にしているのは、「おいしい」ということ。
そして、「安心」であることです。ゆずを最大限に生かすためにも、素材はできるだけ
シンプルに。ゆずに合わせる食品選びまで何ひとつ手を抜けない大事な工程です。
自信を持って育てたゆずとシンプルな素材で作った商品で、食べた方が笑顔になり、
贈られた方に喜んでもらえたらと思うとやる気がわいてきます。
- 生活に欠かせない飲料になってます
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ゆずが好きで、初めてごっくん馬路村を
飲んだ時、あまりにも美味しくて、衝撃を
受けました・・・。
夏場はお散歩から帰った1本が欠かせず、
冬場もこたつに入りながら、
お風呂上がり等、よく飲んでいます。
- 孫も大好き
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わが家のポン酢は馬路村でなくちゃ!と
言う感じです。
いちど他の物をと思ってもう少し高い物を
買いましたが「馬路村」がイイと
孫もしゃぶしゃぶを食べながら
飲んでしまいます。
- 何でも相性ぴったり
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焼き飯に混ぜても、マヨネーズに
混ぜても、とにかく食卓にコレさえあれば
大満足の大ファンです。残念なことに
市販のどの商品を買っても満足いかなく
て・・・馬路村のゆずこしょう、
機会あるごとにまとめ買いしています。
ゆずの実ひとつには約30個も種が入っています。ゆずの果汁や皮を使って食品を作っても、種を捨ててしまうのはもったいない。
古来よりゆずは、ゆずの種の美肌効果など様々な効果が伝えられており、健康に寄与する食品として人々に親しまれてきました。
馬路村ではこの種の活用法を考え、ユズ種子油が誕生しました。しかし、ゆずの種による美肌効果の確かな研究結果はありません
でした。馬路村農協と高知大学が協力しユズ種子油の研究を行う中で保湿力が高く、美肌や抗アレルギー作用などの効果がある事を
突きとめました。更に、ユズ種子エキスにはハリ・ツヤ効果や中でも青ゆずの種子エキスには抗酸化作用のあるポリフェノールが
豊富に含まれることが明らかとなりました。他にも皮や花びらからもオイルを抽出する方法を研究しています。
現在、ゆずの葉から採れるオイルの研究も進んでいます。このような馬路村のゆずの魅力をあらゆる方法で引き出し、組み合わせて
作ったのが馬路村だけのゆずスキンケア「umaji」です。これからも更なるゆずの可能性を追い求めて、研究を続けていきます。
私はゆずがまだ世間に浸透していなかった幼いころから、様々な料理にゆずを使い、慣れ親しんできました。
だからこそ、日本の人たちをゆずで魅了できるという思いが生まれました。
30年間農家をやり、ゆずにたっぷりの愛情を注ぎ、毎年最高のゆずを手探りで探し続けて、
そうしてできた最高のゆずと向き合い、お客様にどうお届けしようか考えました。
おいしいゆずを全国の人に知ってもらうために、農協としても農家としても、ゆず農家の暮らしを
守っていくために、ゆずとともに半生を過ごしました。ゆずと対話をすることで歳を重ねてきました。
自分のできることを知恵を絞って言い訳せずにただがむしゃらに、ここまでやってきました。
そうして今日まで、ゆずで馬路村農協を引っ張っています。
この先も村の豊かな生活が続くことを願うとともに、農協としてその営みを守る使命があります。
馬路村の家々には昔からゆずの木があり、秋には収穫したゆずを家庭の手搾り機で
果汁にし、愛用しています。
ゆずが食卓にあると、いつもの料理にさわやかな香りとすっきりとした味わいがそえられます。
慣れ親しんだ私たちにとっては、ゆずが効いていないと「ゆずが足りない」と感じます。
ゆず本来の香りと味を街の人にも味わってもらいたい。
おいしくて喜んでもらえるものを、自信を持っておすすめできるものを、
ひとつひとつ考えました。毎日の食事も、特別な日の食事も、嬉しいことがあった日も、
忙しくて疲れた日も、1人でも、2人でも、大勢でも、おいしさに心が動くと、笑顔がこぼれます。
ゆずの豊かな香りと味で、食卓に彩りと笑顔を添えられたらと願っています。